演奏経験がピアノレッスンに生きる理由|25周年パーティーで改めて感じたこと
- 笹島 陽子
- 2 日前
- 読了時間: 4分
先日、オープンの頃からずっと通っている歯科医院の25周年パーティーに参加してきました。
しかも今回は、参加者としてだけでなく、演奏者として関わることになり、とても印象に残る一日になりました。
その歯科医院の先生と出会ったのは、たしか25年ほど前。異業種交流会で知り合ったのがきっかけでした。今もその会でつながっている方は、その先生だけです。
当時、女性の歯科医の先生にお会いするのは初めてで、「家からは少し遠いけれど、なんだか通いやすそう」と感じて通い始めました。最初はプレハブのような建物で、診察台も2台ほど。子どもは診察後にガチャガチャができて、私まで「私もしたい」と言って笑われたこともあります。ごみ箱や家具ひとつとってもかわいくて、「こんな空間に住みたい」と思うような、あたたかくて素敵な歯科医院でした。
それが今では移転され、子ども用の個室も含めて診察台が10台。25年の間にここまで発展されたことに、改めて驚きました。長く続けること、信頼を積み重ねることの大切さを感じます。
25周年パーティーで演奏者として関わることに
今回の25周年パーティーは、最初は「パーティー」と聞いていたのですが、気がつけばコンサートのような流れに。ご一緒した演奏者の方は県外から来られていて、当日までにもいろいろなやり取りがありました。
私は普段、即興演奏が大好きで、その場の空気に合わせて演奏することにも魅力を感じています。ただ今回は、さすがに当日ぶっつけ本番は不安もありました。
ドラえもんの登場人物に例えて音楽のイメージを説明したり、8分の8拍子、4分の4拍子、2分の2拍子の違いを文章で伝えることになったり。普段のピアノレッスンでは、動いたり歌ったりしながら体感で伝えることが多いので、「文章だけで説明する」難しさも改めて感じました。
ピアノ演奏は練習だけでなく、人との関わりからも上達
演奏するには、やはり練習が必要です。特に伴奏やアンサンブルでは、自分だけができればよいわけではなく、相手との呼吸や準備も大切になります。
その分、ソロ演奏とはまた違う楽しさがあります。相手がいるからこその面白さがあり、さらに聴いてくださるお客様、任せてくださる主催者の方、支えてくださる周りの方のおかげで、演奏はより楽しくなり、自分自身も成長できるのだと感じました。
人前で弾くことに迷うとき、思い出す言葉
演奏を続けていると、うれしいことばかりではありません。ときには、
「いつも弾いてでしゃばり」
「好きな仕事だからいいよね」
「ただでいいでしょ?」
そんな言葉に落ち込むこともあります。つい周りを見てしまって、引っ込み思案になることも少なくありません。
それでも、某スタジオのオーナーの
「人前で弾くのが一番の練習」
社会人になってから習ったピアノの先生の
「演奏したもの勝ち」
という言葉を思い出して、嫌々ながらでも人前で弾く機会を受けるようにしています。
演奏経験がピアノレッスンに生きると感じる理由
今回、改めて思ったのは、演奏経験はそのままピアノレッスンにもつながっているということです。
実際に自分が弾くことで、「できない気持ち」「思うようにいかない苦労」「練習しても不安な気持ち」「本番前の緊張」を自分自身でも体感できます。
これは、日々のピアノレッスンの中で、生徒さんに寄り添ううえでもとても大切なことだと感じています。ただ弾き方を教えるだけでなく、「なぜ難しいのか」「どうしたら少し前に進めるのか」を一緒に考えられるのは、演奏の場に出る経験があるからこそかもしれません。
演奏の経験を重ねることが、結果的にレッスンの質にもつながっている。今回の経験を通して、そのことを改めて実感しました。
「やりたいことをやっていい」と思えた一日
主催の方、会場の方、お話しできた参加者の方、ご一緒した演奏者の方のおかげで、最後はとても楽しい時間になりました。
そして、今回一番心に残ったのは、主催された先生の実行力です。25年続けてこられたこともすごいですし、節目の会を形にして人を集め、場をつくり、そこに音楽まで取り入れていく力に、ただただ感心しました。
私はというと、今回も少し遠慮してしまって、「もっとこうしてもよかったかな」「あそこで一歩出てもよかったかな」と思う場面もありました。普段から、周りを見て動こうとしてしまうことが多いのですが、そんな私にとって今日は、
「やりたいことをやっていいんだ」
と感じられた一日でもありました。
25周年、本当におめでとうございます。長く積み重ねてこられた歩みに触れられたこと、そしてその節目に音楽で関われたことを、とてもうれしく思います。





コメント